右利きのわたしにとって、左利きの人は憧れの対象。なんとなく “天才肌” っぽい印象だし、自分とは異なる動作をするせいなのか、特別な存在のような思えるからです。

これまでお付き合いした人の中には2人ほど左利きの人がいたのですが、左利きが好きになった要素のひとつだったことはたしか。

そのくらい “左利きフェチ” なわたしには気になっているムック本がありまして……。タイトルはずばり、『左利きの本』(1274円)! 運よく宝島社から編集部に送られてきたので、さっそく読んでみることにしました。

【手軽に読めるのがイイね!】

左利きの人のために作られた『左利きの本』は付録つきで、全16ページなので、パパっと読めちゃうからありがたいっ。

右利きの人にとっても興味深い記事が満載で、「左利きにまつわる噂の真相」だの、「左利きあるある」だの、読み応えのあるテーマがそろっているんです。

【付録は左利き専用アイテム2種類】

ムック本ということで付録が付いてくるのですが、その内容は「左利き専用メジャー」と「左利き専用定規」。これまで仕方なく右利き用を使っていた左利きの人にとっては嬉しいに違いない2品となっておりまして、試しに右利き用のメジャーと比べてみたところ、メモリの向きが逆でちょっぴり感動してしまいましたよ~!

 

【左利きへの幻想がぶっ壊れました】

本のページを開いて最初に目に留まったのは、先にも触れた「左利きにまつわる噂の真相」という特集。

“利き手と脳機能” など、脳と行動の仕組みを解明する神経心理学を専門とした八田武志さんが、「頭がいい」「スポーツが得意」といった左利きのイメージについて、詳しくお話しています。

これがですね、わたしがこれまで抱いてきた左利きの人への幻想を痛快にぶっ壊してくれる記事でして、

「右利きと左利きで、考え方や得意なことに大きな違いがあることもない」
「左利きの9割は遺伝」

など、読んでいて「えっ、マジか」と声が出てしまう情報ばかり。また左利きは遺伝の構造として左手を効率的に使えるようになっているため、「無理に矯正することはおススメしない」という一言も、目からウロコでした。

【左利きあるある言いたい~~~】

一方で、俳優の大東駿介さんをはじめとする “左利き芸能人” のみなさんや、自身も左利きだという『悲しくも笑える 左利きの人々』の著者・渡瀬けんさんが話してくれた「左利きあるある」も、「そうだったのか!!!!!」の連続。

・ナイフとフォークを使うとき大変
・刃物系はだいたい大変
・でも球技は有利だと思う(右利きとはボールの回転の仕方などが異なるから)
・ICカードをタッチするときは「手をクロス」
・魚のさばき方を説明されてもよくわからない(右利きのやり方だから)
・スープバーのレードルに「イラっ」とする
・プリクラをうまく切ることができない

などなど、過去を振り返りながら「あるある」を紹介してくれています。

個人的に驚きが大きかったのは、「結婚指輪は右にしたい」という渡瀬さんの言葉。作業するとき引っかかったり音がしたりして、意外とストレスになってしまっているのだそうですよ。ふええええ、これは盲点だったわ~!

【左利きの人への配慮がスマートにできるようになるかも!】

本の最後ではオシャレな左利き専用グッズがずらっと紹介されているので、左利きの恋人や友人に教えてあげたくなっちゃうこと必至。

読めば左利きの人への印象ががらっと変わるし、左利きの人の大変さを慮れるようになると思うので、左利きの人はもちろん右利きの人も、読んでみてはいかがでしょうか。

参照元:宝島チャンネル
撮影・執筆=田端あんじ (c)Pouch

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