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ランダル・ジャレル原作、アメリカの児童文学『陸にあがった人魚のはなし』を、映像作家・村田朋泰さんの手でコマ撮りアニメーション化するプロジェクトが、クラウドファンディングサービスの Makuake に登場しました。

現在このプロジェクトでは、3分間のパイロット版を制作するための支援を募集中で、目標金額に達しない場合は一切制作しないという、「ALL or NOTHING方式」

見事達成した場合は人形や背景の制作に入るそうで、完成は2018年3月を予定しているんですって。

【村田さんってどんな人?】

この作品でコマ撮りアニメを手がける村田さんは、NHK Eテレ「プチプチ・アニメ」で放送中の『森のレシオ』やMr.Children『HERO』MVなどを手掛けている、国内外で評価の高い映像作家。第5回文化庁メディア芸術祭/アニメーション部門優秀賞を獲得するなど、数々の賞も受賞しています。
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【『陸にあがった人魚のはなし』ってどんなお話なの?】

そんな村田さんが今回題材とする『陸にあがった人魚のはなし』は、好奇心旺盛な人魚が、離れ小島に暮らす狩人と出会い、やがて、こぐま、やまねこ、ひとりぼっちの男の子も加わって、一緒に暮らします。やがて人魚は、海ではわからなかった感情を知るようになり……というお話。

異なる動物同士が共に暮らすため、いろいろな出来事が起きるけれども、それでもみんながお互いを思いやる気持ち、好きだと思う気持ちは一緒。

違いを認め、理解しながら1つの家族になってゆく物語で、家族とは何かを問いかけるとともに、世界中にある普遍的な愛についても描いている作品です。
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【コマ撮りアニメって魅力的ですよね♪】

コマ撮りアニメの撮影は、まず作品に登場する人形と、人形に合わせたミニチュアサイズの背景セットを作ります。そして人形や周りの景色などを、少しずつ動かしてはカメラで撮影。1枚ずつ撮影したものを15枚つなげると、ようやく1秒の映像ができます。

途方もない労力と時間がかかりますが、そのぶんデジタルにはない唯一無二の魅力があって、ハマる人は多々。今回の作品にも、期待が持てそうです♪

【エンドロールに名前を載せるチャンス!】

支援コースの内容は、「制作日誌便りが届く」「制作・撮影現場への招待」などなど、どれもこれも魅力的。なかでも私が特に惹かれたのは、エンドロールへ名前を記載してくれるという3000円のコースです。これ実際に目にしたら、確実に感極まるやつ……‼︎

パイロット版完成後は、さらなる資金援助を募り、最終的には1時間の長編作品を作ることを目標としているプロジェクトですが、いずれにせよ目標額を達成しないことには話が始まりませんっ。興味のある方はぜひ「Makuake」のサイトをご覧になってみてくださいね。

参照元:Makuake
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼人魚と狩人のイメージ画像
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▼村田さんによる描き下ろしビデオコンテ


▼村田さんの過去作品『藍の路』より

▼『木ノ花ノ咲クヤ森』より / ウルフ人形の完成映像