ヴォーカル&キーボードのマナさんと、ヴォーカル&ギターのカナさんは双子の姉妹。そこへヘヴィーなサウンドを鳴らすベースのユウキさんと男前ドラムのユナさんが加われば、唯一無二のガールズバンド「CHAI(チャイ)」のできあがり~!

2016年、ソニー・ミュージックとアメリカ・SxSW「JAPANNITE」が主催するコンテスト『グランプリ、いきなり米国フェス出演オーディション』でグランプリに輝いた「CHAI」。

可愛らしい歌声に相反するかのような重厚な音楽、1度聴いたらなかなか抜け出せなくなる “沼” のような中毒性に、わたしもすっかり夢中になっちゃっております。

【コンプレックスはアートである】

中でもとりわけ気に入っているのは、2017年10月に発売されたファーストアルバム『PINK』に収録されている『N.E.O』という楽曲なんです。

ユウキさんが作詞、マナさんが作曲を担当した『N.E.O』は、「ありのままの姿が1番かわいいんだぜ!!!!!」と全人類を全力で肯定する作品。「コンプレックスは個性で、コンプレックスはアートである」という「CHAI」の思いがさく裂した、超ポジティブな名曲となっているんです。

【ネガティブ表現をポジティブに変換☆】

「つまんないなんて変じゃない? 全部同じ顔なんて変じゃない? そのままがずっと 誰よりもかわいい~♪」
「目ちっちゃい 鼻低い くびれてない 足太い ナイスバディ! オーライ! NEOかわいい!」

小鳥がさえずっているかのようなキュートな声で歌われるのは、意思のある力強いメッセージ。YouTubeにはミュージックビデオも公開されているのですが、そこでは世間で言う “コンプレックス” ポジティブな表現にした例が、次々に紹介されているんです。

コンプレックスのポジティブ変換例は、次のとおり。

・しゃくれ→ハリウッドフェイス
・そばかす→ミルキーウェイ
・一重→クールアイ
・肥満→ナチュラルクッション
・ガリガリ→ロックスター
・でかじり→ハートフルヒップ
・貧乳→フラットガール
・薄毛→ベイビーヘア
・天パ→エンジェルヘア

どうですみなさん、この秀逸な表現。女性の心にはもちろん、男性の心にも響くであろうものばかりで、今日から全部このように言い換えてもいいんじゃないかと思えてしまうレベル……!

【これからの時代は「NEOかわいい」が熱い!】

YouTubeには

「女の子は特にどうしても容姿でいろいろと判断されてる今でこそのこの歌だと思うし、容姿による様々な呪いに苦しめられている女の子にとってこの歌は救いだと思う。彼女達は本当に可愛い」

というコメントが寄せられていたのですが、まさにこの方のおっしゃるとおり。

かわいいの概念を打ち砕き、「NEOかわいい」という新たな価値観を提唱する「CHAI」がまぶしすぎて、久々に胸のドキドキとトキメキが止まりませんっ。

【新生活前、背中を押してもらいたいときにおススメ】

『N.E.O』を聴いた Pouch 編集部の20代女性スタッフは、「大学に入学する前に、この曲に出会いたかったナ……」とポツリ。

新生活が始まり、新しい出会いが増える春に、自分に自身がないままで萎縮してしまうのはもったいない。でもこの曲を聴いたらコンプレックスを自信に変えるパワーが湧き出てくる気がする……と話してくれたのですが、うんうん、その気持ち痛いほどわかるよおおおおお!!!

1度聴いたら、エンドレスリピートしてしまうこと必至。目の前の世界を灰色からピンク色へと変えてくれる『N.E.O』は、全人類にとっての応援歌といっても過言ではないかもしれません♪

参照元:YouTubeCHAI Official WebsiteInstagram @chai_officialプレスリリース
執筆=田端あんじ (c)Pouch