手や指の動きには、顔と同じようにさまざまな表情があります。そしてその造形は、手の持ち主が過ごしてきた日々の結晶。これまでどんな人生を歩んできたのか、透けて見えるような気がするんです。

アメリカ・ニューヨーク市の地下鉄で見られる “人間の手” を撮影、インスタグラムで公開し続けているアカウントがあります。海外サイト「Mail Online」によれば、このアカウントの “中の人” は27歳の写真家で、名前はハンナ・ライアン(Hannah Ryan)さんという方なのだそう。

【手を見ただけで「顔」が浮かんできます】

インスタグラムをのぞくと、そこには乗客たちの手がずらりと並んでいます。顔はまったく写っていないのに、男性なのか女性なのか、若いのか年を取っているのかということが、手に取るようにわかるから不思議!

全部 “手” だから大まかなフォルムは同じだけど、ポーズも見た目もそれぞれ異なっていて、だんだんと顔まで想像できてくるから面白いんです。

【顔がみんな違うように、手にも個性がある】

なめらかで艶のある手に、ごつごつとした手。カラフルな長い爪の持ち主、指にタトゥーを入れている人……。ただ単に見た目をあげていくだけでもキリがないのは、人の顔がそれぞれ違うのと同じことかもしれません。

異なるのは手の形だけではなくて、みんなポーズも独特。両手の指を絡ませたり腕をギュッと握ったり、隣にいる人の膝に手を置いたりと、「どこに手を置いているか」でその人の気持ちが読み取れるような気がしてきます。

【手すりのつかまり方を見比べると面白い】

手すりのつかまり方ひとつとっても個性豊かで、普通に手のひらで握っている人もいれば、指だけで握っている人や手首ごとひっかけたりしている人も。さらにはただ “添えて” いるだけの人もいて、パターンが多すぎ~!

しかしだからこそ、どれだけ見ても飽きなくて、スクロールする手が止まらなくなっちゃうんですよね。きっとこの胸の高鳴りは、わたしが “手フェチ” だからというわけではない、はず……!

【規模を広げてシリーズ化してほしい~】

「地下鉄に乗っているときの手」に注目した着眼点には、ただただ感服するばかりです。可能であればコレ、世界中のいろんな電車でシリーズ化してほしいっ。

参照元:Instagram @subwayhandsMail Online
執筆=田端あんじ (c)Pouch