答えとしては間違っていても、秀逸さに花丸をあげたくなってしまう回答ってありますよね。

株式会社フレーベル館が2018年3月16日と17日の2日間に開催するのは、テストでは不正解になるけれど創造力にはあふれている答案の展覧会、「0点ミュージアム」です。

全国各地から集まった “神回答” が一堂に会す様子は壮観。ユニークな発想にハッとさせられる、目からウロコな展覧会となっているようなんですよ。

【会場が「旧校舎」ってとこもイイね☆】

会場は、東京都世田谷区池尻にある複合施設「世田谷ものづくり学校」。廃校になった小学校を利用した施設なので、会場が教室になっているのもノスタルジック。嬉しいことに入場無料なので、気分転換にフラッと出かけるには最適です。

【ヤバイ、惚れそう】

6887もの回答の中から選び抜かれた “作品” は、じわりとくるものばかり。

たとえば、かの有名な「鳴かぬなら~ホトトギス」の「~」の部分を当てはめよという問題には「鳴かぬなら、 “俺の胸で鳴け” ホトトギス」。男前すぎて、ホトトギスもうっかり惚れてしまいそうな一句です。

【ロダンの「考える人」に寄せられた回答が物悲しい…】

また「ビットコインとはどんなお金でしょう?」の回答が「おっかねぇお金」だったり(ダジャレにもなってる!)、「YouTuberとは何をしている人たちでしょう?」の回答が「子供に夢と希望と、たまに悪いことを教えてくれる人」だったり。おかしくも的を得ていて、涙が出ちゃう。


中でもわたしがお腹を抱えて笑ってしまったのが、オーギュスト・ロダンの代表作『考える人』を指して「この銅像は何をしているところかな?」という問題に対する答え、「キスする相手がいないから自分の手にしてる」でした。

そう言われてみると……もうそういうふうにしか見えなくなるからやめて~! めっちゃ寂しい気持ちになるから~!

【子供たちが持つ創造力の素晴らしさに光を当てたい】

このように、力作(?)尽くしの展覧会が開催された背景には、受験戦争の過熱化その低年齢化があるのだそう。

フレーベル館は「問題の正しい答えを導き出すことは子どもたちに必要な能力のひとつ。しかし間違いの中には、問題文をユニークな視点で捉えた、創造力あふれる答案が隠れている」とコメント。子どもたちの創造力と、伸ばすべき個性に光を当てたいという思いが、根底にあるといいます。

凝り固まった脳に刺激を与えてくれそうな、子供たちの自由な発想。子供の頃の気持ちを思い出すべく、足を運んでみてはいかがでしょうか。

参照元:プレスリリースフレーベル館
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼どの回答にも花丸あげちゃう!





▼「0点ミュージアム」シリーズ化してほしいナ…