ある一定の年齢になると、多くの人が1度は通るであろう “就職活動” という道。

先日 Pouch 編集部でも就活の話題がのぼり「そういやグループディスカッションで泣いちゃった人がいたわ~」だの、「男子は座るときにスーツのボタンを外してた」だの、面接にまつわる思い出を語りあっては盛り上がっていたのですが……。

編集部内にどよめきが起こったのは、某スタッフから「そういえば体重を聞かれた」という発言が出たとき。え……体重……? 体重と仕事に、一体どんな関係があるというの……!?!?!?

【「体力勝負の仕事だから」→体重を聞かれる】

編集部のある女性スタッフが、面接で体重を聞かれたのは、今からおよそ10年前の新卒採用。とある企業の3次面接を受けたとき、面接官を務めていた男性2人から、

「うちは仕事がハードだから体力が必要。失礼ですけど体重何キロくらいですか?」

と、話の流れで聞かれたといいます。

当時の気持ちを話を聞いてみたところ「特にセクハラとか嫌な感じはしなかった」と前置きしつつも「体重を聞くことで体力の有無がわかるのかな?」と疑問を感じたといいます。

【最後に健康診断するのに…体重を聞く意味あるの?】

結局、体重と体力の関連性についてはわからないまま、最終面接まで進むことに。しかし最終面接と健康診断を経て、不合格になったということでした。

……ってか、最後に健康診断するわけだから、体重はここで明らかになるのでは!?

そうなるとますます体重を聞いた意味がわからないし、その謎を明らかにするべく、アマゾンの奥地へと向かいたくなるわ~~~!

【1人じゃなかった】

さらなる聞き取り調査を編集部で行ったところ、なんとほかにも、マスコミで面接を受けた際に体重を聞かれた人がいることが判明。

ひょっとしたら、想像しているよりも多くの人が、似たような体験をしているのかもしれません。

【必要性や合理的な理由がないかぎりは「禁止」】

ちなみに、厚生労働省が発表している「男女均等な採用選考ルール」によると、

「業務上の必要性など、合理的な理由がない場合に、募集・採用において労働者の身長・体重・体力を要件とすることは、間接差別として禁止されています」

とのこと。また東京都港区にある「ロア・ユナイテッド法律事務所」のホームページには、「従業員の募集または採用にあたってしてはならない質問は?」という問いに対する回答として、

「合理的な理由もなく身長又は体重が一定以上であることを要件として(間接差別)身長・体重・体力等の質問をすることは、男女雇用機会均等法の禁止事項に抵触する可能性があります」

という一文が記載されています。ご参考までに!

参照元:厚生労働省ロア・ユナイテッド法律事務所
画像=Pouch編集部
執筆=田端あんじ (c)Pouch