生まれつき茶髪なのに「黒髪に染めろ」と言ってきたり、下着の色を指定してきたりと、「ブラック校則」がここ最近話題です。

そして先日ツイッターで大きな話題となったのは、現役の中学3年生だという投稿者による「中学校でのタイツ禁止が辛い」というツイート。

彼女の通う中学校では、学校のルールとして、どれだけ寒い日でも制服のスカートの下にタイツを履いてはいけないのだとか。

彼女のツイートには「自分の学校もそうだった」「意味がわからない」「健康被害が出る危険性が高まる」などさまざまな声があがっています。

【彼女だけじゃない!? 昔からあったタイツ禁止のルール】

意外にも「タイツ禁止」の学校は多いみたいで……わがPouch編集部にも同じ経験をした人がいました!

「私もマイナス5度の通学でタイツ禁止でした(※長野県出身)。くるぶしほどのソックスじゃないとダメと言われ、髪の毛が凍る中、必死に5km以上の自転車通学。スカートの丈はひざ下で長めではあるものの、スカート内にどんどん冷たい風(または雪)が入ってきて、生理中はお腹がどんどん痛くなるし、具合が悪くなる友達もいました。

そんなに先生達は生足がいいのか? 見たいのか? それならスカートで通学してみてくれよ、すっごく寒いから! ってずっと思っていました。」

とのこと。……いやいやいや、もうほんとにそこまでしてタイツ禁止にする理由がわからないよ! なんだか「部活中は死んでも水飲むな」「どんだけ暑くても教室にクーラーなし」などに通じる、昔の精神論的なものを感じてしまいます。

平成も終わり、新たな元号になろうとしている今、「どれだけ寒くてもタイツ禁止」というような考えが規則になっているのは残念なこと。もっと議論が活発化して「おかしい」という声が高まればいいと思うのは私だけではないはずです。

【こんな自由な公立中学校もあるらしい!】

ちなみにこれとは別にもうひとつ話題になっていたのが、世田谷区にある公立中学の校長先生を取材した「都政新報」の新聞記事。この学校には校則がなく、チャイムもならず、服装も自由だといいます。

さらに驚くべきは、この学校では生徒総会で決まったことは必ず実現させると生徒に約束しており、今年度は「1. 自動販売機の設置」「2. 校庭を芝生に」「3. 体育館に冷房を入れる」「4. 定期テストをやめる」に決定。そのすべてが実現する見通しなのだとか!

【我慢は美徳の時代はもう終わり!?】

ここまで自由にしていて大丈夫なのかと思ってしまいますが、実際は生徒たちは笑顔であいさつし、屈託がない子が多いといいます。ということは、我慢を強いたり何かを禁止することが荒れることにつながるわけではないということなのかもしれません。

その記事では、校長先生は「我慢は美徳でも何でもない」「楽しさを知らなければ、幸福を追求することはできない」ときっぱり。こうした考えを持つ先生が増えていけば、子どもたちももっと自由に生き生きと学校生活を送れるように感じますが……皆さんは今回の話題についてどう思いますか?

参考リンク:都政新報
画像:ぱくたそ
執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch
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