好きな食べ物は肉、いい肉といい酒といい男さえあればお米もスイーツも別にいらない、という生粋の肉食女子が1週間ヴィーガン生活をしてみたら…?

という体験レポート、後編となる今回は自炊編です。ヴィーガン食を自分で作ってみて、実際にどうだったかをレポートします。前回の外食編はこちらでチェック!

【ルールのおさらい】

肉や魚を避ける菜食主義=ベジタリアンには厳格さなどでいろいろ種類がありまして、なかでもヴィーガンは乳製品や卵、はちみつといった動物性の食品すべてを避けるという厳格なものです。

とりあえず1週間、こんなルールで続けてみることにしました

1、 自炊するときは肉、魚、乳製品、卵を避ける
2、 外食の際もできれば避ける。無理な場合は乳製品と卵は許容
3、 ダイエット目的ではないので食べる量やカロリーは減らさない
4、 仕事上の会食など、避けられない時は解禁

【ヴィーガンクッキングの必須アイテムとは】

さて、ヴィーガンめし。実践する前に抱いていた私の勝手なイメージはズバリ、こうです。草ばっかで空腹。元来肉食女子なので、耐えられるかどうか正直不安です。

ちゃんと満腹感のあるものが食べられるのか? ストレスが溜まって暴食しないか? 不安にさいなまれながら、まずはスーパーへ買い出しに。

自炊をヴィーガンにスイッチするにあたり、買い足したものはこちら。

・肉 → 大豆ミート
・マヨネーズ → ベジマヨネーズ
・牛乳、ヨーグルト → 豆乳、豆乳ヨーグルト
・バター → ココナッツオイル
・いりこだし、チキンコンソメ → 昆布だし、ベジコンソメ

大豆ミートやベジマヨネーズは取り扱っていないお店もありますが、それ以外はだいたいどこのスーパー、コンビニでも手に入るかと思います。

1週間あれこれ試行錯誤を重ねた結果、個人的に「これはおいしい!」と思ったヴィーガンめし5つをご紹介します。

1. ベジ麻婆豆腐

ひき肉を大豆ミートに置き換えてつくる麻婆豆腐。コク出しにしいたけのみじん切りとトマト(生でも缶詰めでも)を加えて満足感アップです。これは個人的に大ヒットで何度もリピートしました。ごま油やラー油は動物性ではないのでいくら加えてもOK!

お手軽度 ★★★☆☆(材料のみじん切りがちょっと面倒)
満足感 ★★★★★(スパイシーでコクもあり満足度高い)

2. バナナパンケーキ

バナナとおからパウダー(小麦粉でも)、豆乳、豆乳ヨーグルトをジップロックに入れてもみもみし、ココナッツオイルで焼く。シナモンシュガーをかけて完成。つなぎの卵が入っていないのでまとまりにくくボロッと崩れるのが難点ですが、ココナッツとバナナの甘い香りに満たされます。

お手軽度 ★★★★☆(ジップロックに入れて揉むだけなので洗い物も少ない)
満足感 ★★★★☆(おいしい。ギルトフリースイーツの極み)

3. ベジミートチャプチェ

韓国式はるさめ炒めのチャプチェ。肉を大豆ミートに置き換えるだけです。ごま、ごま油は気持ち多めに。写真では入っていませんが、厚揚げを入れるとさらにボリュームアップします。

お手軽度 ★★☆☆☆(手間的にも普通のチャプチェと同じ)
満足感 ★★★★☆(ごまのコクと春雨でかなりお腹がふくれる)

4. ベジ餃子


大豆ミートの餃子。タネを混ぜる時にねばりを出すために片栗粉と刻んだえのきを加えました。単体だと肉の餃子よりあっさりめですが、食べるラー油をどっさりのせたら大正解。気づいたらビールが消えてるよおお

お手軽度 ★☆☆☆☆(手間はかかる。休日に作って冷凍がおすすめ)
満足感 ★★★★★(ビールにもご飯にも合う)

(5)レトルトカレー+山盛りきのこ炒め

動物性食品不使用のレトルトカレーはスーパーなどでもよく見かけるようになりましたが、あっさり味すぎて満足度が……。ということで思いついたアレンジ。まいたけ、マッシュルーム、しめじなどのきのこをベジマヨネーズで炒めてオン・ザ・カレー。満足感は十分、逆にここまでできるならもう動物性食品は要らないんじゃないかと思わされるレベルです。

お手軽度 ★★★★★(レトルトカレーにのせるだけ)
満足感 ★★★★☆(カレーの旨味と引き立て合ってGOOD)

最近の大豆ミート、かなりクオリティ高いです。特にひき肉タイプのものは黙っていればわからないかも?というレベル。あらためて大豆製品のポテンシャルに驚かされると共に、トマト・きのこ・ごま・ベジマヨネーズなどのコク出し食材をうまく使いこなすことでかなり満足度の高いヴィーガンめしができることがわかりました。

【ヴィーガン生活をしてみて感じたメリット】

●ひもじさはナシ

大豆ミート等の代替食品の進化はめざましく、またここ数年でレシピなどの情報もぐっと増えたので当初イメージしていた「草ばっかで空腹」という感覚はもう完全にゼロでした。むしろ普段よりがっつり食べてたかも。

●意外とコスパも◎

これも当初イメージしていた「ヴィーガンは高くつく」というイメージを覆されました。はじめに揃えた調味料類も思ったほど高くなく、肉や魚を買わないことを考えたらプラマイ、むしろややマイナスくらいでしょうか。困ったら豆腐とバナナだ。

●むくみにくくなったような気がする

短期間の実施なので確かなことは言えませんが、4日を過ぎたあたりから「寝起きの顔がスッキリしてるぞ…?」と思うことが増えました。おそらく、塩分の摂取量が減ったからではないかと。日々なんとなく食べている肉や魚の加工品にはけっこうな塩分や添加物が入っているので。

【ヴィーガン生活をしてみて感じたデメリット】

●やせない

これは声を大にして申し上げます。ヴィーガン、全然やせない。

あたりまえのことですが、糖分や油分を控え、摂取した分よりも多くカロリーを消費しないことには痩せません。肉食か菜食かは関係なし。やせるやせない、というのはヴィーガンに関係ありません。むしろ動物性油脂をとらないことを免罪符に、食べ過ぎてしまう危険性はあるかもしれません。

●人にふるまうときどうするか問題

私はひとり暮らしなので食べたいものを作ればいいのですが、困るのが来客時。隠れキリシタンのように大豆ミートを隠し、いつものように肉料理をふるまうか、「じつはいまヴィーガンで…」と打ち明け、ベジ餃子を差し出すか。相手との関係性にもよりますが、悩ましい問題です。

これから世界的にさらに広がっていく可能性がある、ヴィーガン。興味があれば、短期間でも生活に取り入れてみるのもいいかもしれません。

執筆:藤山ゲイシャ
Photo:(c)Pouch