アルゼンチンの非営利団体「Macma」は、乳がんの早期発見を広く呼びかける活動を続けています。

世界中から反響を呼んでいるのが、2017年4月19日にYouTubeに投稿された1本の動画『Everybody Loves Boobs(みんな胸が大好き)』。再生回数38万回超の動画に出演しているのは女性の胸(!)で、乳首が歌ったりトランペットを吹いたりする、非常に斬新な内容となっているのです。

【SNSの規制をチクチクとディスってます】

冒頭に登場するのは、ガウンを羽織った女性。よく見ると画面に向かって右胸の部分にはインスタグラム、左側の胸にはフェイスブックのロゴが施されています。

「ソーシャルメディアは乳首を取り締まろうとしています。乳がんの認識を促そうとするときでさえも……。検閲に対して声を上げる時がきたのです!」

【胸が歌ってるううう!!】

ガウンを脱いで胸をあらわにしながら、そう、高らかに宣言。その後ムードたっぷりに歌いだしたのは、女性の胸です。

乳首の部分はくちびるになっていて、女性の胸の大きさやかたちの多様性を称えながら、「みんな胸が大好き~♪」と胸自身が歌い上げる光景はなんとも奇妙……! しかし同時に、とても楽し気でもあります。

【乳がんの早期発見を胸自身が訴える】

ところが突如、ムードは一変。

みんな胸が好き。だけどガンはわたしたち(胸)を憎んでる」と悲し気な声で訴え始めたのです。「乳がんとなって手術を必要とするのは8人に1人」、「この統計を減らすために、わたしたちを助けて」と。

「奥さんやお母さん、おばあちゃんに娘さん。ご近所さんにスポーツカーに乗っているレディ、あなた自身、そしてお父さんでさえも、乳がんになり得る~♪」

再び始まった軽快なメロディーに乗せて、胸たちが危険性を呼びかける動画。奇抜だけど、だからこそインパクトは抜群。

これを機に、乳がん検診に行く人が、もっともっと増えますように。

参照元:YouTubeMacmaInstagram@macma.ong
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼この発想はなかった!