現在は人気インスタグラマーとしても活躍中の黒柳徹子さんは、若かりし頃から筋金入りのファッショニスタとして知られてきたレジェンド。チャレンジ精神旺盛かつ “攻め” の姿勢は今なお健在ですが、 昔はもっともーっと攻めていたようなんです。

2018年4月11日、徹子さんのインスタグラムに公開されていたのは、一瞬 “ヌード写真” かと見間違ってしまうショット。

しかしよ~く見ると、胸かと思った部分はTシャツの柄でして、一緒に身に着けている赤い帽子やファーコートとものすご~くマッチしてるう! 過激なデザインをさらっと完璧に着こなしてしまうのですから、センスの良さにうなってしまいます。

【若い頃「かなり着ていた」らしい】

徹子さんは “おっぱいTシャツ” について、次のようにコメント。

「このTシャツは、当時、どなたかに、いただいた物です。本当に、良く出来ていて、とても、私は気に入り、かなり着てました。だいたい40年前になりますが、非常に懐かしい写真」

徹子さんいわく、当時このTシャツを着用してCM出演をしたところ批判が殺到、後日撮り直した……といったエピソードがあったのだそう。ですが徹子さんご本人は、「そんなのってすごくおかしい!」と思っていたといいます。

またこの当時はこういった “なりきりTシャツ” が流行っていたらしく、第1回目の『徹子の部屋』放送時にはタキシードのTシャツを着て、ゲストの森繁久彌さんを迎えたそう。

【『トットてれび』にも登場していました】

それにしても気になるのは、インパクトがありすぎる “おっぱいTシャツ” の出どころ

実は “おっぱいTシャツ” は徹子さんの半生を描いたNHKドラマ『トットてれび』にも登場しておりまして、徹子さん役を演じた満島ひかりさんがカッコよく着こなす姿を見ることができるんです。

【「おっぱいTシャツ」はパンクの象徴アイテム】

調べてみたところ “おっぱいTシャツ” は、パンクファッションの聖地とも呼ばれるイギリス・ロンドンのブティック「セディショナリーズ」で人気だったモチーフ。セックス・ピストルズのプロデューサーでもあるマルコム・マクラーレンとヴィヴィアン・ウエストウッドによって立ち上げられた伝説的なお店です。

その名も「ティッツ(おっぱい)モチーフ」はブランド初期の代表的なデザインで、服飾文化研究の「KCI デジタルアーカイブス」によれば、「服を着ることによって裸になるというパラドックスを生み、男性が着用すれば性の揺らぎをも生じさせ、現実を混乱させる」といった思想が込められているみたい。

【そうそうたるロックスターが愛用しています】

徹子さんのTシャツがセディショナリーズのものかどうかは不明ですが、そんなデザインを着こなす徹子さんもまた、超絶イケてる女性のひとり! 服にはその人の生きざまが出るとはよく聞きますが、あまりにカッコよすぎて、ちょっとやそっとじゃマネできるレベルではないわ……!

参照元:Instagram @tetsukokuroyanagiトットてれびKCI デジタルアーカイブス
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼ピストルズのドラマーであるポール・クックや、アリス・クーパー、デニス・ホッパー、パンク界のゴッド・ファーザーとも言うべきイギー・ポップも愛用していたよう! 徹子さん見劣りしてないのがすごい!