海外サイトImgurにアメリカ・テキサス州南部に暮らすある男性が投稿した、自身の身に起きた奇跡のような出来事が話題となっています。

男性には7年間連れ添った妻がいたのですが、彼女は若くして “昏睡状態” に。その後命を落として、男性は悲嘆に暮れていたそうなんです。

夫婦の夢は、2人で素敵な庭を作ること。悲しみと絶望のただなかにいながらも、男性は妻の、そして2人の夢を叶えるべく、1人で庭造りを始めたのですが……そこに「植物の妖精」が現れたというのです。

【Google先生にお世話になりました】

Imgurに投稿された “ガーデニング日記” によれば、男性が庭造りに着手したのは、2017年4月のこと。

ガーデニングが得意だった妻とは、 “長所と短所を補い合う存在” だったという男性。そのため庭造りに関する知識はほとんどなく、元々あった植木鉢にも水をやり忘れてしまうほどだったのだそうです。

芝生を整え、花を植えるために男性がまずやったことは、植物の手入れについてGoogleで検索すること。何時間もググりまくって、ガーデニングに関する知識を学んでいったといいます。

【いろんな人の力を借りながら庭造りに奮闘】

その後数カ月、植物を枯らしてしまったり粘土質な土に四苦八苦したりと失敗を繰り返しながらも、庭仕事を続けたという男性。

季節ごとにさまざまな花を植え、庭師や造園所からのアドバイスを受けて改善を進めた結果、庭が注目を浴びるようになっていったそうなんです。

【「庭」が呼んだ不思議な出会い】

こうして献身的に庭造りをし続けて、約4カ月。7月26日に、男性の前に1人の見知らぬ男が現れて、植物をもらってくれないかと話しかけてきました。

その人は、何度か家の前を通って、素敵な庭だと思ったこと。自分は庭造りを手伝うことはできないが、亡くなってしまった息子の温室を空にしたいから無料で植物をもらってほしいことを伝えてきました。その申し出を、男性は快く引き受けたといいます。

【「植物の妖精」は夜に緑を置いていく】

2人の共通点は、 “愛する人を失う” という経験をしている点。互いの身の上話を聞き合うことでおのずとシンパシーを感じたのでしょうか、男性はその見知らぬ男を “植物の妖精(The Plant Fairy)” と命名。この日から特別な友情とも呼ぶべき、不思議な交流が始まりました。

“植物の妖精” はいつも夜にやってきては庭に植物を置いていき、男性は翌朝それを見つけて、庭へと植えていく。そんな毎日を過ごすなかで、男性の心の傷は少しずつ癒えていったといいます。

【本当に妖精だったのかも…!】

庭造りの着手から1年後、男性の庭は見違えるほどに美しく変貌しました。これも “植物の妖精” の協力あってこそですし、彼の思いが力になっていたことは否めないと思うんです。

ひょんなことから始まった、大きな喪失感を抱えた2人の温かな交流。 “植物の妖精” と呼ばれた見知らぬ人は、男性にとってはまさしくその呼び名どおり、妖精のような存在だったのかもしれませんね。

参照元:ImgurBored Panda
執筆=田端あんじ (c)Pouch