「明日なに着て生きて行く?」というCMのキャッチコピーでもおなじみのブランド、アースこと「アースミュージック&エコロジー(earth music & ecology)」。

このブランドのテレビCMに、女優の宮崎あおいさんがメインキャラクターとして初登場したのは、2010年のこと。「ヒマラヤほどの 消しゴムひとつ〜♪」と、THE BLUE HEARTSの『1001のバイオリン』の歌の一節を口ずさみながら、河原の土手を歩く宮崎さんの姿に、なにか特別なものを感じたのは私だけではなかったはず!

そして2017年3月から公開された春の広告ビジュアルでは、宮崎さんに加えて、鈴木京香さんと広瀬すずさんが新たに登場しているんです。

【毎日を懸命に生きる女性たちの普段着】

3月2日から公開されているテレビCMは、「バッティングセンター編」と「タクシー編」の2種類。ブランドの公式サイトによると、今回の広告は「学校・職場・家庭どんな場所でも日々懸命に生きる女性の、世代を超えた日常着として新しいアースを表現している」そう。それぞれの気持ちを胸に秘め、毎日を生きている女性たちのワンシーンを切り取ったような、ドラマ仕立てのCMとなっています。

【三者三様にバットを振る】

特に注目なのは「バッティングセンター編」。職場でのランチタイム、盛り上がる輪からひとり離れる宮崎さん、元カノと会っていたことを明かす彼のLINEを読みかえす広瀬さん、朝、出勤する夫が出がけに残していった捨て台詞を思い出す鈴木さん。
3人それぞれ、行き場のない感情を持て余した彼女たちは、夜のバッティングセンターに向かいます。3人の見知らぬ女性同士が、連なったボックスに入り、思い思いにバットを振って気持ちをぶつけている、という筋書きなのです。

【まるで普段着のような自然な着こなし】

洋服のCMというと、新しい服ですよ、新品ですよ、と服の新しさが際立って見えるものですが、アースのCMでは、日常をドラマ化することによって、まるでこの3人が日頃から愛用している服のように見えるところがポイント。本当に普段からこのコーデを着ているのでは? と思ってしまうくらいのリアリティがあります。

アラフォーの自分が注目したのは、世代的にも近い鈴木さん。この広告を見るまでは、鈴木さんがカジュアルな服を着ているイメージを持っていなかったのですが、ボーダーのトップスに紺のフレアスカートの衣装を、とても自然に着こなしています。

大学生からアラサーくらいまでの女性が着るブランドだと個人的には思っていたのですが、今回のCMで、アラフォーも全く問題なし、と改めて太鼓判が押されたような気持ちになりました。

【どこかで見られていたのでは】

それにしても、ムシャクシャしたときにバッティングセンターに行きたくなる気持ち、とってもよくわかります! 私はかつて、アパレル会社で働いていたことがあるのですが、仕事やプライベートで行き詰まるたびに「バッティングセンターに行きたい! ボールが当たらなくてもいいから、バットを振り回したい!」と友人たちにこぼしていたのです。

当時のその姿、きっとどこかで見られていたのでは……? なんて、おこがましくも思ってしまうリアリティが、このCMにはあります。ぜひYouTubeで見てみてくださいね。

参照元:アースミュージックエコロジー YouTubeブランドサイトオンラインショップ
執筆=はちやまみどり(c)Pouch

▼バッティング編 30秒

▼バッティング編 15秒

▼タクシー編 15秒

▼2010年のCM ヒマラヤほどの 消しゴムひとつ〜♪ ブルーハーツの歌をあおいちゃんが歌ってる!と話題に