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3月3日は「み(3)み(3)」の語呂合わせで「耳の日」。日本耳鼻咽喉科学会の提案により、1956年に制定されました。また3月3日は「耳かきの日」でもあるそうで、こちらは耳かき具メーカー・レーベン販売が制定したんだそうです。

ところで耳かきは、なんであんなに気持ちいいんでしょう。耳の奥をゆっくり探って、予想外の大物が出たときには、思わずフフッと笑みがこぼれたりしませんか? 

子どもの頃は、両親やおじいちゃんのひざに頭を預けて耳かきしてもらいましたが、大人になってからは “ごっそり取れる” とウワサの耳かきを使って、異性と円滑にコミュニケーションを取る手段として活用してまいりました。

しかし、そんなふうに耳かきをエンジョイしてきた私ですが、この頃は控えています。アレをやりすぎると大変なことになるんです! 身をもって体験した耳かきの恐ろしさを今日はお伝えしたいと思います。

【とつぜん、耳から謎の水が!】

私は耳かき愛好家であると同時にアレルギー体質で、季節の変わり目になると耳のトンネルが猛烈にかゆくなるのです。その年も、耳かきや綿棒を孫の手のように使って、執拗にかゆいところを刺激していました。

あるとき、耳の中のかゆみが増し、耳あかが急激に増えたのです。あれ? 今日はずいぶん大漁だなあ、と思いながら耳かきを続けていると、そのうちに耳の中からジワリ、ジワジワと、温かい液体が出てくるようになりました。

お風呂で水が入ったのかも、と思ってあまり気にしていなかったのですが、ティッシュでふいた水の色が、透明でなく淡いオレンジ色をしているような……?

【耳からの逆襲】

忙しさにかまけて、耳鼻科へ行くのを伸ばしていたある日。突然、耳の中がズキズキと激しく痛みました。耳の中を蜂にでも刺されたんじゃないか? というくらいの激しい痛みに我慢ができなくなった私は、あわてて耳鼻科へかけこみました。

耳の中をのぞいて、先生が言いました。「あなた、耳かき好きでしょう?」私「はい(なぜ分かったんだろう)」「耳の中におできが出来てますよ」「えーっ!」

先生いわく、そもそも耳のかゆみの原因は、耳の中に皮膚炎(湿疹)ができていたから。耳のトンネルが傷ついた状態で耳かきを続けていたので、そこへ細菌が入り込んで化膿したのだというのです。

あのオレンジの水はそういうことだったのかーっ! いつも耳かきでガリガリやったあと、綿棒で拭いて仕上げてたなあ……そりゃ、湿疹をこすれば悪化しますわね。
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【耳かき、ほどほどにネ】

耳鼻科の先生いわく、耳あかは自然に外に出てくるものなので、耳かきで無理に出そうとすると耳の中を傷つけることがあるそう。そして、綿棒は耳あかを耳の奥に押し込むことがあるので、もし使うとしたら、ほんの手前側だけにするのがよいそうです。

耳の中へポタリポタリ、と薬を垂らすことで、私の激しい痛みやかゆみは治まりましたが、またやりすぎると、いつまた痛みが来るか分かりません。耳かき愛好家の皆さん、いくら気持ちいいからといって、やりすぎにはくれぐれもご注意くださいね。

参照元:日本耳鼻咽喉科学会今日は何の日
執筆=はちやまみどり / 画像=Pouch(c)Pouch

▼気持ちよくてもやりすぎないで! 
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