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日本には全国47都道府県があります。東京から皆さんが住むところへは、どのぐらいの料金で行けるかご存じでしょうか? また、いちばん料金がかかるのはどこだと思いますか?

……え、北端の北海道か南端の沖縄に行くのがいちばん交通費がかかるんじゃないかって? そうじゃないんです!

交通費を調査して、その結果を日本地図で表現しようとチャレンジしたグループがありました。地図・地理・位置・空間に関するモノやデータで遊ぶ3人の集まり、GeoData Visualize です。

彼らが作成した交通費変形地図は、「日本でもっとも乗降客数の多い新宿駅を起点に、各道府県もっとも乗降客数の多い駅までの電車・バス・飛行機での交通費を算出し、その金額的な距離によって各道府県の位置を変形させた地図」。

2016年9月2日に初版が公開されると、Twitter などで大きな話題に。しかし格安航空会社の LCC や裏技ルートなど、「もっと安く行ける」といういろんな口コミが集まり、作り直されることになったのです。このあたり、「みんなで作ってる」感じがあっていいですね。

そうして改正版が9月21日に登場! そこからわかったことはというと……?

ほぼどの道府県にも1万円以内で行くことができるということ。一方で、鳥取県、愛媛県、高知県の3県は1万円を少し超えてしまうという結果に……。

北海道や沖縄に行くよりも、この3県に行くほうが交通費がかかるとは意外!! 観光需要などで、北海道や沖縄へ向かう航空券は格安チケットが取りやすいなどの理由がありそうです。

とはいえ、季節や時間帯によっても料金は変わりますので、この改正版にも、またさまざまな意見が出そう……。ですが、「日本地図を交通費で変形させる」のは、とってもユニークなアイデアだと思います! 見慣れた日本地図とは違った発見がありますよ〜。

参照元:交通費変形地図
Illustration:GeoData Visualize, used with permission
執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch

▼最初に公開された「交通費変形地図」
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▼さまざまな口コミが集まり、作り直している様子

▼こちらが最終版。ほとんどの所に1万円以内で行けるとは!
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