犬は「ワンワン」、猫は「ニャーニャー」、馬は「ヒヒーン」と鳴きますが、さてロバはなんと鳴くのでしょうか? 日本において、日常生活でロバの鳴き声を聞くという機会はまずないので、パッと思い浮かべられる人は多くはないと思うんです。

英語では「ヒーホー(hee-haw)」などと表現されているようなのですが……とあるフェイスブックの投稿で公開されている「ロバの鳴き声動画」を観ると、まっっったく「ヒーホー」と言っているようには聞こえないからビックリ。

それどころか、高音でのびやかで美しくって、まるでソプラノオペラ歌手のような鳴き声だったんです。ロバから発せられているとはとても思えないんですよね。

【美声すぎて2度見】

ご覧いただくのは、「Ireland from the Roadside(道ばたから見たアイルランド)」というフェイスブックグループに所属するMartin Stanton(マーティン・スタントン)さんが投稿していた1本の動画。

2018年10月21日に、アイルランドに暮らすハリエット(Harriet)という名前のメスのロバのもとを訪れたという、スタントンさん。ゆっくりとハリエットのもとに歩を進めてゆくと、ハリエットはしばらくこちらをじっと見た後、「アーーーーーー」と大きく鳴き始めたではありませんか。

【『アヴェ・マリア』かな?】

「アーーーーー」とも「ハーーーーー」とも「ホーーーーー」とも聞こえる、なんとも不思議な鳴き声。楽曲『アヴェ・マリア』の出だし部分「アーーーーーー」に匹敵するような、見事な音色です。

途中にブレスを入れながら何度も同じように鳴くハリエットは、音程を大きく乱すこともなく、何かを訴えかけるかのようなまなざしでただひたすらに美声を響かせていました。

【これが普通なの!?!?!?】

しばらく歌い続けた(?)ハリエットは、突然「もう飽きたわ」とでも言うようにくるりと顔を背けて、どこかへ行ってしまいました。い、一体今のはなんだったの……。

そもそもロバの鳴き声がどういうものなのかわからないので何とも言えませんが、「ヒーホー」という表現が真実に近いならば、ハリエットの鳴き声は例外中の例外と言ってもいいのではないでしょうか。

いずれにしても、美しい声だということに変わりはありません。世が世なら、王侯貴族に歌声を見初められて「愛馬」ならぬ「愛ロバ」として宮中で暮らしてたかも!?

参照元:facebook
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼めっちゃエエ声