人生には三つの坂があると言われています。上り坂、下り坂、そして……まさか、自分に友達ができないなんて(震え声)。

———毎月1のつく日(1日、11日、21日だけ)は「ステキなぼっちの日」。

Pouch編集部の私(百村)御花畑マリコは、大学1年の春、ぼっちを経験。「あれ、なんで友達できないの? そもそも友達ってどうやって作るんだっけ?」と、誰もいない一人暮らしの家でシクシクと泣く日々を過ごしました。

しかし私たち2人は、ぼっちを経験してあることに気がついたのです。

【その1 百村モモの場合: ウソ…新歓コンパで友達ができない!】

ひとりで外食もできないくらい寂しがり屋だった私は「新歓コンパに参加しないと友達できないよ」という先輩たちの言葉を信じ、ひたすらイベントに参加! 大学ぼっちだけは、絶対に絶対に避けたかった。ところが……

4月終わりになっても友達ができない。周りはすでにグループが完成されているというのに、自分は無所属。

お昼は一緒に食べる人がいないので図書館で過ごし、誕生日も一人で過ごし、ネットで知り合った男性との連絡を楽しみ、夜は寂しさで泣く日々。

・超不人気のサークルに入ったら…!

同じ学科の友達ができないものの、お金がかかる芸術系大学に入ってしまったので、せめて親には迷惑をかけないようにと授業だけは真面目に受けていた大学1年の夏。突然、映像サークルの勧誘を受けました。

その映像サークルは、私の大学ではとにかく人気のないサークル。罰金あり、クビ宣告(粛清)ありと、サークルの規則が厳しく、先輩たちはアンニュイで怖そうな人ばかり。サークル説明会なんて、私、これからカツアゲされるのかな?ってくらいヤバイ雰囲気だったのです。

だけど、チャラチャラしている大学生より、10000倍信用できる気がして入部。そしたら、先輩も同期もみんな優しい!!

映画も本もサブカルも全く知らない私を笑わず、家に呼んで教えてくれたり、映画館に誘ってくれたり。ほかにも、本を貸してくれたり、映像を徹夜で一緒に作ったり……気がつくと映像を作るのが好きになり、そのまま就職先も見つけました。

・ぼっちでよかったことが起きたら性格変わった

サークル活動が充実したからといって、同じ学科の友人が増えることもなかったけど、ひとり行動にはだんだん慣れていきました。

20歳の誕生日は、ひとりでおでん屋に入って食事。すると周りのお客さんに話しかけられ、朝まで誕生日を祝ってもらえました。人生初のお酒は、一生忘れない味です。

同じ学部の、たったの150人と気が合わないくらい、なんてことない。むしろ、ぼっちの方が自由で無限な時もあるなと思ったのです。

【その2 御花畑マリコの場合: 1浪してるだけでババア扱い】

1浪して入学したものの、周りは推薦で入った子や現役生だらけ。私が1個上というだけで「姐さん」扱いされて、まず孤独感のジャブ一発。高校みたいなノリで、相談して同じ授業を履修したり、授業は別なのにわざわざ集まってお弁当を食べたりするのが面倒だな……と思っていたら、見事にぼっちに。

さらには、大学に入って初めての飲み会を用事があって欠席し、誰の連絡先も知らない事態に。なんとなく一緒にいたはずの子も、別の子と仲良くなってる……!

周りの同級生がサボって遊びに行くなか、私は出席が厳しい学部だったので休めないし、授業も必死に聞くことに。こ、こんなはずでは……。

・新歓コンパのウェイ系ノリに深まる孤独

同じ学科に友達ができないならサークルじゃ! 私は音楽や漫画などの文化系サークルに連絡して、いろんな新歓コンパに顔を出すことにしました。だけど、文化系なのに意外と体育会系ノリが多く、大人数の飲み会で深まる孤独感。

・やっと入ったサークルも歓迎されてないかと思いきや……

そんな中、暗いけど面白い雑誌を作ってるサークルを発見。「きっと私の居場所はここだ!」と勇気を出して入部するも、クセの強すぎる先輩たちとなかなか距離が縮まらず。「もしかして私、歓迎されてない……?」と、家に帰ってもんもんとする日々が7月頃まで続きました。

ようやく仲良くなり始めたのは、夏の合宿をすぎたあたりから。実は先輩たちも非常にシャイで、後輩の扱いがよく分からなかっただけだと後々知りました……。

焦っちゃうけど、人間関係ってそんなすぐには築けないんですよね。

【まとめ:1年生の春で病むのは早いよ!】

振り返ってみると、はじめての一人暮らしに、大学生活に、バイトに……と、大学1年生って、新しい環境だらけで悩むことのほうが多いです。グループでいる子も、みんなうまくやってるように見えて、意外と悩んでいるもの。大学生活が本格的に楽しくなってくるのって、2年生とか3年生くらいだから、焦らなくても大丈夫。ちゃんと気の合う友達はできます。

もちろん、ひとりが好きならひとりでも楽しい生活が送れます! なんなら、社会人になってから仲良くなる大学時代の友人もできちゃったりします!

執筆=百村モモ・御花畑マリコ (c)Pouch