猫たちが遊びに来るのをただ待つだけという、大人気アプリ『ねこあつめ』。これを開発したゲーム会社「ヒットポイント」の無料スマホアプリ『旅かえる』が大ヒットしています。

「旅かえる」は2017年11月にリリースされたもので、人気の兆しが見え始めたのは、2018年に入ってからのよう。

特に中国での人気はすさまじく、「毎日新聞」の報道によると中国の無料アプリランキングで数週間にわたって1位を獲得。またツイッターの情報によれば、中国版ツイッター「Weibo」のトップページに「旅かえる攻略大全」が出ていたというのだからスンゴイ!

「旅かえる」は日本語版しかないのに、中国で人気を集めているのは、一体どんな理由があるのでしょう?

【かえるが旅から帰ってくるのを待つゲーム】

「旅かえる」は、旅好きのかえるに名前をつけて、その子が旅から帰ってくるのをのんびり待つ放置型シミュレーションゲームです。

かえるに旅の「もちもの」をしたくしてあげると、旅先の様子を「写真」でお知らせしてくれたり、各地で手に入れためずらしい「おみやげ」をプレゼントしてくれるんですって。

癒されそうではあるけれど……わたしの正直な印象としては「地味」。でも実際にやってみなけりゃ、その魅力を理解するのは難しそう……というわけで、物は試し! アプリをダウンロードして、しばらく遊んでみることにしました。

【かえるの名は「うに」】

どんな名前にするか迷った末、かえるに「うに」と名付けて、ゲームスタート。なぜ「うに」かというと、友人の飼っている猫におんなじ名前の子がいて、響きが可愛いなぁと常々思っていたからです。

【「もちもの」を用意してあげよう】

「うに」に用意してあげる「もちもの」は、おべんとう、おまもり、どうぐ。これらを「かばん」に入れておくと、「うに」が自分で持っていってくれます。

また「かばん」に用意しておかなくとも、「つくえ」に置いておけば「うに」が持っていってくれるので、どちらかには用意しておきましょう。でないと、旅に出られなくなっちゃうからね!

【課金しなくても遊べる】

「もちもの」はユーザーが購入しなければならないのですが、課金する必要はなし。お庭に生えているクローバーを収穫すればそれがお金の代わりになるので、お買い物ができちゃうんです。

【いつのまにか旅へ行き、気がつけば帰ってきてる】

大まかな流れとしては、これだけ。「うに」とは会話できないので、とにかく簡単な世話を焼いて、見守り続けるのみなんですよね。

旅に必要なものを用意しておくといつのまにか出発しているし、気づけば帰ってきているから、またその都度「もちもの」を用意してあげればいい。

あとは、たま~にやってくる「うに」のお友達をもてなしたり、「おみやげ」などでもらえる「ふくびき券」で商品をゲットしたりするくらい……って、やっぱりめちゃくちゃのんびりしていて、地味~~~!!

だけど不思議なことに「うに」を見守る時間が長ければ長いほど、わたしの愛情も増していったんですよね。

旅から「うに」が帰ってくれば嬉しくなるし、「うに」が旅に出て家にいない間は「お弁当用意してあげなきゃ♪」と、ウキウキしちゃう。この愛しい気持ちは一体なんなの……。

【「うに」が帰ってくるのが待ち遠しくてたまりません】

2週間ほど遊んでみた感想は「ハマる気持ちがわかる!」。そして日本語が読めなくても、絵である程度わかるから遊びやすいのでは? と感じました。

関わることがないから、ユーザーは “傍観者” でしかないのだけれど、だからこそラク。「うに」の存在によって寂しさを感じないし、いるかいないかわからないという “不確定性” もまた面白い。

さらには旅先からの写真やおみやげで、ほんの少し旅行した気分も味わえる……。

「うに」と共に過ごす時間が増え、気がつけば「うに」が帰ってきていないかとアプリを見てしまうカラダになってしまったわたし。なるほど、派手さはないけど中毒性がハンパないわ。

ちなみにアプリには、iOS、Android共にございます。まだ未体験だというみなさんはぜひ、お試しあれ~☆

参照元:旅かえる毎日新聞
執筆=田端あんじ (c)Pouch