北海道弁の可愛らしいイントネーション「そだねー」が流行したカーリングの記憶も新しい、平昌の冬季オリンピック。ものすっごく盛り上がりましたよね。

そんな冬季オリンピックの人気競技のひとつに「スキージャンプ」があります。実はこのジャンプ競技って、冬場だけではなく、夏の間にも行われているって知ってました?

雪のない夏場にどうやってジャンプするのかというと……なんと滑走路から芝生の上を飛んじゃうんです〜〜〜っっ!!

【1972年冬季オリンピックの舞台】

札幌大倉山展望台は、1972年(昭和47年)の冬季オリンピック札幌大会のスキージャンプ”ラージヒル”の競技会場でした。現在も国際大会などで使用されている、現役のジャンプ競技場です。

標高307mにあるジャンプ競技のスタート地点までは、エスカレーターとリフトで登ることが可能。展望台からは札幌の市街地と石狩平野を一望することができ、その眺めの良さから観光地として、大人気なんですよね。

ただここ、景色はめちゃくちゃいいですが、帰りのリフトの怖さが半端ないです。足元から、高低差が全部見えます。高所恐怖症の方、お気をつけて〜(笑)。

【サマージャンプの練習風景が見られる!】

でもでも、大倉山の魅力は素晴らしい景色だけじゃありません。ここ大倉山ジャンプ競技場では、運が良ければジャンプ選手たちの練習風景を見学することができるんです!

ウィンタースポーツとして知られるジャンプ競技ですが、実は、雪がまったくない状態でもトレーニングや大会が行われています。夏場は「サマージャンプ」と呼ばれ、摩擦の少ない滑走路から飛び立ち、スプリンクラーで水を撒いた芝生に向かって着地するのです。

スキージャンプは「雪が積もっていることが大前提」と思い込んでいた私ですが……実際にその練習風景を目にして唖然。

翼のないハンググライダー? 命綱のないバンジージャンプ? 命知らずが高台から一気に滑り落ちているようにしか見えないよ!!!!

スキージャンプは雪がクッションになっているようなイメージがあったのですが……これを夏もやっちゃうのか……。

【見てるだけで怖い! そしてスゴい!】

ジャンプ台の高さや角度は、スキージャンプとまったく同じ。ですが雪がない分、その高低差や斜面が急であることがはっきりと分かります。そこから普通に滑空していく選手たちの度胸たるや! ひぇええぇぇ。

見学している人たちは皆、選手たちを見守りながら固唾を飲み、無事に着地した姿を見て拍手喝采。見ているこちらのほうが震え上がるような高さから鮮やかに飛ぶ選手たちの姿は、とても美しかったです。

残念ながら、行けば必ず見られる……というわけではありませんが、運良く練習風景を見られたら、感激すること間違いなし。

ウィンタースポーツの資料館や名物のソフトクリームショップなどもありますし、近くにはホッキョクグマ館やオリジナルグッズで人気の円山動物園も。夏の札幌観光の際は、ぜひぜひ訪れてほしいスポットです☆

参照元: 札幌大倉山展望台
撮影・執筆=森本マリ (c)Pouch

▼ジャンプ競技でよく聞く「K点」はこの角度

▼眺めは最高!