台湾というといろいろなおいしいものにあふれた美食の国、というイメージがあると思います。そんな台湾で、古くから尊ばれているのが「素食」、つまり動物由来の材料を使わない料理です。西洋の言葉でいうならベジタリアン、なかでもヴィーガンに相当します。

台湾では日常的に食べられている料理ジャンルのひとつで、街中では「素食」の看板を掲げるレストランをほんとうによく見かけるほどにポピュラーです。

さて、そんな台湾の素食ジャンルで、ものすごく人気を集めているものがあるそうです。それは、「素食ジャーキー」 台湾に長期滞在中の友人が買ってきてくれたので、レビューしてみたいと思います。

【原料はおなじみのアレ】


封を開けると、台湾の屋台料理を思わせる、クローブやシナモンなどのスパイスと甘辛い香りがぷ〜ん。味つけはきっと台湾味なのでしょう! 期待が高まります。そして「肉」の部分ですが、色も見た目も、乾燥した肉そっくりです。

中華圏で人気の甘辛ポークジャーキー「バクワ」とよく似ていますが……。この素食ジャーキー、原料は大豆なんですって!

【肉というより誰もが食べたことのある味】

スジが入っているなど、必要以上に肉っぽい見た目の素食ジャーキー。手触りは、少々柔らかくなったビーフジャーキーのようです。

噛みごたえのある食感だけれど、肉のように噛み締めなくてもすぐに飲み込めました。

味は……うん、お揚げさん(油揚げの甘辛煮)そのもの! スパイスの香りからは想像できなかったけれど、コレは完全にいなり寿司の皮だ!! 肉どこいった!!

【肉好きも満足♪】


そんな素食ジャーキー、お肉が好きな人はどう評価する?

ということで、肉好きの友人たちにも試食してもらったところ「甘辛い味付けでおいしい。大豆と言われなかったら、分からなかったかも」というコメントをいただきました。

肉が食べられない人だけでなく、肉好きもおいしく食べられることが判明! というか私よりもずっと積極的に肉っぽさを感じてる!

台湾にはこれ以外にもスパイシー味などさまざまな種類の素食ジャーキーがあり、素食食品専門店はもちろん、台湾のスーパーや街角の小さな店でも購入可能です。ちなみに友人が買ってきてくれたものは、1袋110g入りで55台湾ドル(約200円)。お肉よりずっとお安いのも魅力です。

台湾へ出かけることがあれば、この素食ジャーキーをぜひ探してみてくださいね! お土産にぴったりですよ。

撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch