写真を“盛る”、インスタ“映え”という言葉があるように、私たちがSNSに写真を投稿するとき、それが本来の姿でないことはもはや当然のことなのかもしれません。

けれど、ときとして理想のイメージと現実とのギャップは、私たちに満たされることのない焦燥感や嫉妬といった感情を植え付けがちです。「こうなりたい(理想)、でもなれない(現実)」というふうに。

このことを強く感じた海外女性インスタグラマーのChessie King(チェシー・キング)さんが始めたのは、自身のSNSで「フェイクの自分」と「現実の自分」との比較画像を投稿すること。ありのままの自分がどんなにすばらしくて誇らしいかを発信し、多くの人たちを元気づけています。

【キレイは作れる。それも簡単に】

チェシーさんのインスタ画像を見てわかるのは、視覚的にだますのがいかに簡単かということ。たとえば同じ日の同じ時間帯に撮った写真でも、インスタグラム用に作られた写真では腹筋が割れて足が長いのに、実際の姿をそのまま映し出した写真ではお腹はぽちゃっとして、太ももにも健康的にお肉がついています。

この比較写真で、チェシーさんは「ポージングやカメラの位置・アングル次第で、理想的な身体に見せることはいくらでもできる」ことを伝えています。そして以前はこうして完璧な自分を常に見せていたというチェシーさんですが、今ではちがいます。

【ヘイターにはグロテスクな動画で応戦】

衝撃的なのは、自身の顔をモデル風に、胸は極端に大きく、ウエストも極度にくびれさせ、気味の悪いバービー人形のように加工したグロテスクな動画

これは「もう少し体型に気を遣えばどうか」という意見によるリプライで、「ネットの心ない声をすべて受け入れていたらモンスターになってしまうわ。30万人のフォロワーがいるからといって、厄介な人を相手にする必要はない」という彼女なりのアンサー映像となっています。

そして次の動画では、同じようなビキニ姿で、ありのままの彼女の姿を投稿。「今の自分に誇りを持っているわ」とお腹のお肉を揺らしてみたり、太もものお肉をつかんでみたり。……うーん、この健康的な感じ、すっごい親近感! こちらの彼女のほうが見ていて微笑ましいし、だんぜん素敵です。

【ありのままの自分に誇りを】

SNSなしには生きにくい現代ですが、SNSでの自分や周りの人たちに疲れてしまったときは、皆さんもぜひチェシーさんのインスタグラムを見てみて! 「取り繕わなくてもそのままの自分でいいの!」という彼女のメッセージに、心が軽くなる人はきっと多いはず。

参照元:Instagram @chessiekingg
執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch