2016年より、鳥や水生生物を中心とした生きものの図解をインターネット上で公開し、『図解 なんかへんな生きもの』(光文社)、『ぬまがさワタリのゆかいないきもの(秘)図鑑』(西東社)と2冊の著書を出版してベストセラーになった、イラストレーターのぬまがさワタリさん。

2018年10月7日には、最新刊となる『絶滅どうぶつ図鑑 ~拝啓 人類さま ぼくたちぜつめつしました~』をPARCO出版より発売。タイトルどおり、絶滅してすでにこの世には存在していない動物たちにスポットを当てた、読み応えのある1冊となっています。

【表紙から「ウワーッ」】

ぬまがささんの著書といえば、1度見たら忘れられないキュートでユーモラスなイラスト、「へええ!」と感心してしまう詳細な説明、そしてちょいちょい動物たちから発せられる「ウワーッ」という雄たけびが大きな特徴。

というわけで表紙にフィーチャーされた “世界一有名な絶滅鳥” こと「モーリシャスドードー」も、動物に襲われて「ウワーッ」と叫んでおります。

【全77種の個性豊かな動物たちが大集合】

本に登場するのは、恐竜が滅んだあとの時代を生きたものの、絶滅してしまった動物たち全77種

その生き様や暮らしぶりはもちろん、最新の研究事情までも網羅しておりまして、「なんてこった!」と驚いてしまうこと必至なんです。

【読めば読むほど愛しさが込み上げる~~~!】

たとえば約4000万年前ごろに現れたとされるクジラ類「バシロサウルス(トカゲの王)」の名の由来は、発見された当時爬虫類だと誤解されていたことだったり。

鋼の肉体を持つ巨大ねこ「スミロドン」が、現在のライオンと同等以上の大きさで、体重は2倍以上というマッチョな体つきだということがわかったり。

ちょっぴり「とほほ」なエピソードもあったりするので、読めば読むほど紹介されている動物たちのことが愛おしくなっちゃうんですよね。これもきっと、ぬまがささんが愛情をたっぷり込めて、その姿を描いているからなんだろうなぁ。

【「バーバリライオン」が猛烈に気になる…】

すべてふりがな付き、なおかつフルカラー図解なので、小さな子供も楽しんで読むことができそう。

ちなみに個人的にもっとも印象に残ったのは、古代ローマの「バーバリライオン」

名前のせいか、インド発の大ヒット映画『バーフバリ』シリーズになぞらえたイラストで統一されている点に、バーフバリ沼にハマったことのあるわたしはグッときてしまったのでした。たてがみが超絶長くてモッフモフなところも、最高にかわいいぞ「バーバリライオン」!

参照元:プレスリリースPARCO出版
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼日本にも住んでいたカバみたいな哺乳類「デスモスチルス」もかわいいです