2月1日はニオイの日です。

「ファブリーズ」などを手がけるP&Gの「ファブリーズ暮らし快適委員会」が2000年に制定。「に(2)お(0)い(1)」の語呂合わせから、この日に定められたそうです。

私は「ニオイ」と聞くと、社会人1年目のことをつい思い出しちゃいます。入社してすぐのある日、ニオイだけで社内恋愛しているカップルに気がついてしまったのです。

【やたらと距離の近い男性の先輩】

新入社員の私は、仕事ができると評判の男性・A先輩の下で働くことになりました。メモの取り方や専門用語まできっちり教えてくれる、とっても丁寧な先輩。しかし……距離が近い、近すぎる!

隣同士で仕事していると、「こうやって〜こうやって〜こんかなんじで仕事するんだよ。大丈夫?」と、肩と肩をぴったり寄せて、顔を覗き込んでくるのです。

「顔が近すぎるので離れてください」と言いたかったけど、入社したばかりだし、他の上司はろくでもない人が多かったし、まぁいっかと思いながら仕事していました。

【トイレで偶然ぶつかった超ベテラン女性上司】

慣れない仕事に疲労困憊していた私。毎回トイレに行くときは気が抜けてフラフラ状態でした。そんなある日、会社でも怖がられている女性上司にぶつかってしまったのです。

その女性上司は、会社でもお局的な存在。毎日高級ブランドのファッションとアクセサリーを身につけ、常に表情はクール。というか、一度も笑ったところをみたことがない、むしろ叱っている姿しかみたいことがありませんでした。

すぐさま「す、すみません!!!」と謝ると、

「あら、いいのよ! いつも仕事頑張って偉いわね。お疲れ様!」と微笑みかけられました。

こんなに優しく可愛く笑うのか!!と、ギャップにドキっとした私。しかし、もっとドキドキすることが起きたのです。

アレ、A先輩のニオイがする……!

【匂ったのは香水でもなく石鹸でもなく生活臭】

距離感の近いA先輩と毎日一緒に仕事していた私は、香水でも石鹸でもないA先輩独自のニオイ=生活臭(?)を覚えていました。その独特なニオイが、女子トイレで匂う……なぜか!

「A先輩が女子トイレにいた」というのは考えにくいし「私からA先輩のニオイがする」の可能性もあるけど、一緒に仕事しているだけでニオイが移るわけないし、「ベテラン上司からA先輩のニオイがした」というのが可能性としては高いかなと。つまり……!

同じ生活臭がする=一緒に住んでいる=付き合っている!?

まさかと思い、別の日にベテラン女上司の元へ行き、こっそりニオイをクンクン嗅いでみると……やっぱりA先輩の匂いがする! しちゃう!

ベテラン女上司はアラフォーのバリキャリ。そして優しいA先輩は若手の平社員。キャリアも年齢の差もあるふたりだけど、もし付き合っていたら……意外とステキかもしれん! と、学生気分が抜けていなかった当時22歳の私は興奮しつつ、そうだったらいいのになぁ♪と自分の中に秘めていました。

【やっぱり付き合っていた】

結論からいうと、2人は付き合っていました。数年後、会社の社長に結婚報告をした2人。誰も2人が付き合っていたとは知らずに社内がザワつく中、私は密かに「やっぱり付き合ってたんだ……!」と納得したことを思い出します。

社内恋愛は、どんなに秘密にしてもバレてしまう。そのきっかけは、人ぞれぞれだけど「ニオイ」が原因になることもあるのだな〜と学びました。

画像:ぱくたそ
執筆=百村モモ (c)Pouch